受験勉強の方法と入試対策TOP > 勉強方法の基礎 > 勉強の復習のやり方とは?〜効果的な反復学習法

勉強の復習のやり方には、正しい方法がある

勉強の復習のやり方は、ただ無暗に繰り返せば、それでいいわけではありません。
繰り返しすぎても、かえって記憶力が薄れる場合があります。適切な勉強量と復習のタイミングが必要です。反復学習のポイントは以下になります。
  • 丸暗記ではなく、できるだけ理解をともなった覚え方をする
  • 1回目の復習を、できるだけ早めに行う。
  • ある程度、間隔を空けながら繰り返し学習していく

中学生までは丸暗記の受験勉強法は通用しますが、高校生あたりになると、そういった勉強方法は通用しなくなります。専門的にいうと、脳の臨界期がエピソード記憶主体になるからです。単なる知識ではなく、自分の経験をともなった記憶が得意な年代なのです。

 

ですから、いくら反復学習をしているといっても、たんなる「英単語のスペルと意味」といった組み合わせとか、漢字の書き取りといったやり方では、行き詰ることになります。

 

その英単語は英文のなかで、どういった使われ方をするのか、その「用法」に注目したほうが覚えやすくなります。ですから繰り返すとしたら、英単語とその意味といった組み合わせではなく、英文自体を繰り返し音読したりするほうが効果的なわけです。

 

歴史(日本史や世界史)の年号や人名、事件の名称などを暗記するときも、たんに事件と年号の組み合わせを覚えるやり方は、高1くらいになると通用しません。そうではなく、教科書を速読して、まずは大局をつかむ。そういった「読み」を中心に反復すべきです。

 

 


つぎに1回目の学習を終えたら、勉強の復習をかならず行わなければなりません。
いくら1度目の学習で、完全に理解したからといっても日が経つにつれて、だんだんと記憶が薄れていきます。ましてや、1度目の学習において、いまいち理解できなかった場合は、かならずそのあとに2回目、3回目と復習をしなければ自分のものとなりません。

 

文章というのは面白いもので、1回目では気づかなかったことが、2回目に読んだときに気づくことが多々あります。3回目に読み返すと、また新たな「気づき」があるものです。

 

さて、エビングハウスの忘却曲線によれば、1度学んだことは24時間で74パーセントも忘却してしまうとされています。この実験では、無味乾燥な音節を材料としているので、学校の勉強や大学受験、資格試験の学習にそのまま当てはまるわけではありません。

 

英単語のスペルとその意味という「無味乾燥な組み合わせ」による丸暗記学習なら、エビングハウスの忘却曲線で言っているように、1日もすると74パーセントも忘れることになります。

 

しかし前述したように、できるだけそういった丸暗記ではなく、理解をともなった受験勉強の方法を用いれば、24時間たったからといっても74%も忘れることはありません。

 

丸暗記による勉強法なら、その日のうちに勉強の復習をすべきですが、理解を伴った学習法なら忘れづらいので、翌日に反復学習をするのでもよいでしょう。

 

そのあとは3日後、1週間後、2週間後、1か月後、3か月後、半年後といったように、少しずつあいだを空けていくような感じで勉強の復習をしていけば、あなたの脳のなかで長期記憶として定着していきます。

 

もちろんその後も、1年後、2年後といったように「記憶の管理」をしないと、さび付いてしまうので油断は大敵です。過去にいくらオリンピックで活躍した選手であっても、運動をまったくしなくなれば、やがて筋肉が落ちてメタボ体型になるようなものです。

 

 


ただし勉強の復習は、短いあいだに繰り返しすぎても逆効果です。
ちょっと記憶が薄れてきたかな、というタイミングで反復学習をすることによって、「記憶が持ち直して」よりいっそう強固なものとなっていくのです。

 

ということは、復習を1時間おきに何度もやるような勉強法は、労力がかかるだけで、何の意味もないことになります。その時間を、ほかの学習に振り向けたほうが、よっぽど効率の良い勉強時間になります。

 

短時間に繰り返しすぎると、頭がその情報に慣れてしまい反応が鈍くなります。学んだ直後は、脳が「満腹状態」のようになっているので、その状態で反復しても、脳は受け付けてくれません。あたかも、お腹がいっぱいの状態だからです。

 

ですから「脳の空腹状態」のタイミングを見計らって勉強の復習をすることが、正しい反復学習の方法となるのです。

 

 


なお受験用のテキストの勉強法は、1冊を使い込む方法と、数冊を用意してサラッと学習する方法の2通りがあります。前者は、同じ本を何度も反復学習するので、読みがだんだん速くなっていきます。つまり速読の訓練にもなるわけです。これが実際の大学センター試験や模試で役立ちます。

 

また「あのページの右上にある、イラストの下に書いてあったな」といったように、経験記憶に結び付けやすいメリットもあります。これは右脳を使ったイメージ記憶になります。語呂合わせを使わなくても、知らないうちにイメージ記憶(写真記憶)になっていくわけですね。その意味では、イラストや図が多い参考書がおすすめです。

 

いっぽう後者の方針の場合、各テキストをサラッと流すわけですが、複数の参考書で何度も同じ内容が出てくるので、「自然に復習になる」メリットがあります。また、あの本にはこう書いてあったけれど、こっちにはこう書いてあったという比較もできます。また3冊以上を同時進行で進めることによって、「記述の間違い」も見抜くことができます。

 

あなたに合ったほうで高校や大学の受験勉強、難関国家資格や検定の学習を進めていきましょう!

 

 

 

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【追記】勉強の復習といっても、教科書や基本のテキストの繰り返しばかりではありません。進研模試とか駿台、代々木ゼミナール、河合塾でうけた模擬試験は、そのあとにかならず復習すると、急激に実力がアップします。よく大学入試直前の模試の判定がCとかD,Eの人が、その志望校に合格してしまうケースがあります。これは模試でわからなかったところを克服し、反復学習をしたからこそ、急激に力がついたのではないでしょうか。漫然と教科書や過去問を繰り返したのではないはずです。ですから中間テストや期末テストを受けた後に、間違ったところを復習する。これをするかしないかで、その後に大きく伸びるかどうかが決まってきます。
間違うということは経験記憶です。そうなると内容は無味乾燥な知識記憶であっても、「ああ、あのとき間違えた問題だ」といったように自分の経験として覚えられるのです。これを利用しない手はありません。英語であれ数学であれ国語(古文、漢文、現代文)であれ、すべてに言えることです。もちろん理科(物理、化学、生物)や社会科にもいえます。このように効果的な復習の仕方は、テキストの地道な反復と、試験で間違った箇所の復習の2本立てで行くと急激に実力がついていきます。空手や柔道の選手でいえば、道場での地道な稽古だけではなく、試合を多く経験することで、加速度的に強くなっていくようなものです。
予習・復習という組み合わせは、学校の授業や予備校の講義を受けている場合は必須です。なぜなら予習をする段階で、第一回目の学習なので、授業や講義のときは「復習」になります。その時点で、ほかの人と差がついているわけです。また疑問点を明白にしてから授業に臨むのと、そうでないのとでは、記憶への定着度にも雲泥の差があるでしょう。
そのほかDUOの復習とかノートを使った方法、中学英語の反復などいろいろありますが、原理はすべて一緒です。なお、いくら受験勉強や国家試験の学習に励んでも、いっこうに理解が進まないという場合、基本の部分でつまづいていることが考えられます。やる気はあるのだけれど、いっこうに理解できないケースです。そういったときは、入門書や漫画を活用して勉強しなおすとよいでしょう。大学受験生であっても、見栄も外聞も捨てて、小学生や中学生の教科書や受験参考書からやり直してみる。こうした勇気も、ときには必要なのかもしれません。その意味でも、受験学習は早めに始動することが大切になってきます。
 


 
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