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暗記の方法

暗記の方法には2種類あります。
  • 無味乾燥な事項を丸暗記する
  • イメージを利用して右脳的に記憶する

受験勉強の方法は、この2つを時と場合に応じて、うまく使い分けていくことがポイントです。できれば、すべてを連想とかイメージをつかって暗記することが理想ではあります。しかし、数学の方程式や化学の元素記号など、無条件で記憶しなければならない事項に関しては、なかなかイメージを活用できないことがあります。

 

もしも世界史や日本史の年号などに、うまくイメージを適用できれば、「語呂合わせ」になって右脳勉強法が可能になりますが、そのように「うまく当てはまる」ことはめったにないといえます。

 

イメージをうまく使えるなら右脳的な暗記の方法を、イメージを使えない場合は、王道的で地味な記憶術を使う、というように使い分けるとよいと思います。

 

ここでは、イメージを適用できない、地味な項目を覚えるやり方を解説していきます。
そのためには「王道的な暗記術」をつかいます。それは以下のような暗記の仕方です。
  • 何度も繰り返し読む
  • 何度も繰り返し書く
  • 音読する

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記憶の特徴として、脳の海馬が「重要と判断」したものだけが、大脳に長期記憶として格納されていきます。そして、たった1度見聞きしただけで海馬に重要と判断させるためには、記憶自体が魅力的なものか、強烈な印象があることが必要です。

 

もし日本の大通りを「ゾウ」がのしのしと歩いていたとしたら、その光景は一生忘れないのではないでしょうか?でも、おととい食べた朝食は印象がうすいので、もう思い出せないはずです。

 

印象がうすい無味乾燥な事柄の場合は、一度では覚えられないので、何度も繰り返すことによってのみ海馬が重要と判断してくれます。

 

高校受験や大学受験の勉強、難関の国家資格や英語検定などは、たいてい無味乾燥なことが多いですから、強烈な印象であることは滅多にありません。ですから、何度も繰り返し学習することによって記憶に定着させるわけですね。

 

エビングハウスの忘却曲線によれば、たった1日で74%もの記憶が消えてしまうそうです。なので復習するとすれば、その日のうちに限ります。そうすれば忘却の波にのまれずに、記憶に留めておくことが可能になります。そして翌日、1週間後、1か月後、2か月後、半年後、試験前というように、ある程度間隔をおいて繰り返すのです。

 

以上の暗記の方法は、ごろ合わせができない歴史の年号や事件名、人名などの記憶法です。もし語呂合わせがうまくできるなら、それほど繰り返さなくても、一気に長期記憶にすることができます。

 

 


無味乾燥なものは、何度も繰り返す必要があると述べましたが、これは左脳記憶法です。ところが何度も繰り返していると、不思議なことが起こります。単なる知識がイメージ化されてくるのです。だんだんと右脳勉強法に移行していくわけですね。

 

同じ教科書や受験参考書を反復すると、イメージを使った記憶が可能になります。つまり、最後のほうのページにあったな、とか、あのイラストの右あたりに書いてあったなといった覚え方ができるのです。脳科学の用語でいえば、意味記憶がエピソード記憶に変わっていくということ。

 

もし多くの参考書を並行してやっていたら、このような暗記の方法はできないかもしれません。1冊のテキストや入門書を何度も繰り返すからこそ、あたかも「写真記憶」のようになり、脳に映像として焼き付くわけです。教科書のページごとに写真を撮って、それを脳に保管する感じです。

 

書かれていることは無味乾燥な左脳的な事柄でも、ページをイメージとして記憶できるので、本当に覚えたいことは1冊のテキストに限定して、それを何度も繰り返した方がよいかもしれませんね。

 

暗記したい教科の場合は、できるだけ写真やイラストがある参考書のほうが、今述べたような暗記の方法が可能になります。これから参考書を選ぶさいには、文字べったりのものよりは、写真が多いものを選びましょう。写真が多いと、それでイメージを喚起できますが、それだけではなく、写真の下にあるとかいった覚え方ができるメリットがあります。「写真に付随するようにして」文章の内容を記憶できるのです。

 

 


無味乾燥なことを覚える暗記の方法としては、英単語のように、何度も書いたり、声に出して音読すると効果的です。目で読むことは視覚だけを使っていますが、そのほかに聴覚や触覚も使うと、記憶に残りやすくなります。もし書くのが面倒とか、声に出すのが面倒という場合は、自分が体を動かしながらテキストを読むと暗記しやすくなります。

 

体を動かすと、それだけで記憶の管制塔である海馬が活性化し、シータ波を発生させます。シータ波が出ているということは、最大限に記憶力が高まっているということ。日常のなかでできる暗記の方法としては、通勤・通学中に歩きながら英語の単語などを暗唱するやり方。あるいはヒアリングをスマホや携帯、ipod、iphoneなどで聴くのも有効です。

 

体を動かす方法が、暗記の方法として最適なのですから、貧乏ゆすりもばかになりません。名付けて「貧乏ゆすり記憶法」。足をゆすりながら記憶すれば、血行もよくなりますし、ストレスも解消できます。そのうえ、海馬が活性化して記憶力まで高まるのです。
ただしみっともないし、周りに迷惑なこともあるので、家の中だけにしておきましょう。

 

そのほか顎を動かしながら覚えると、暗記しやすくなります。
これも運動による海馬の活性化です。よく噛むだけで海馬と前頭葉の機能が高まり、空間認知力や記憶力が向上することが知られています。ガムでも噛みながら、同時に覚えたいことを復唱すれば、海馬からシータ波が発生するので、暗記しやすくなります。

 

とにかく暗記の方法は、机の前でじっと動かずにテキストを読む、というのが一番いけないのです。貧乏ゆすりでも、指先で一定のリズムをとりながらでもいいので、「体の一部を動かしながら」覚えることが暗記術のコツです。

 

 


そのほか危機的な状況にあると、記憶力が高まることが知られています。
たとえば、ちょっとお腹がすいているとき。また、ちょっと寒いとき。こういったときは、大脳辺縁系にある扁桃体が非常事態であると判断するので、すぐそばの海馬がそれを感知して、記憶力がアップします。

 

何か外部に非常事態が起きると、それを記憶にとどめようと働くからです。何か大変なことが起きているときに、それを記憶しておいて、それを経験としてたくわえ、つぎに生かそうという機構が作動するのです。これは、いってみればサバイバルモード。生き抜くために必要な脳力といえます。そのため、「動物的な脳」である扁桃体や海馬が活性化するというわけです。

 

このような非常事態を暗記の方法に活用するには、早朝の、空腹で寒いようなときに勉強することは有効かもしれません。しかも朝は時間が限られているので「締め切り効果」も働き、よりいっそう扁桃体が刺激されて、集中力が高まります。ただし早起きしすぎても健康を害することがあるので、くわしくは該当のページをお読みください。

 

以上のことから、お腹がいっぱいになった直後は脳が安心してしまうので、記憶には向いていない時間帯といえます。受験勉強で成果を上げるには、できるだけ間食をひかえ、空腹状態で頑張った方が頭に入りやすくなるかもしれません。ただ、あまりに食べなさ過ぎても脳にブドウ糖が不足するので、そのへんの調整は難しいところです。

 

 

 

■効果的な受験勉強の方法とは?
>> 勉強の説明書〜【合格保証付】正しい勉強法を身につける方法

 

 

 

【追記】英単語の暗記の方法や、教科書の文章の記憶法など、求めるものは様々ですが、どれも原理はいっしょです。イメージで覚えられるものは積極的にイメージを活用し、それが難しいなら、ひたすら繰り返すということです。ただ、そのさいに動いたり空腹になると、記憶しやすくなりますよ、ということですね。英文の暗記方法は英語の単語の記憶にくらべて簡単です。論理的な文章よりも、奇想天外なストーリーであれば、それは記憶にとどまりやすくなります。イングリッシュアドベンチャーのように、わくわくどきどきするような物語文は英語学習に最適です。
よくある暗記方法としては、赤字をシートで隠すというものです。本当に覚えたかどうかは、実際に言えるかチェックするしかありません。試験直前には有効なやり方といえますね。そのほか単語カードや単語帳などもありますが、丸暗記の仕方は繰り返しとともに、できるだけ同類でまとめたり、いろいろなものと結びつけて覚えたほうが強固な記憶になります。引き出すときも、取っ手が多くなります。
2chでもテストの暗記方法が解説されていたりしますが、そんなに複雑なものではありません。長文であれ社会科であれ、理科であれ、古文・漢文であれ、すべていっしょです。法律の条文を暗記するのも、できるだけイメージを活用し、繰り返すのみです。効率の良い記憶法として、寝る前に勉強する「睡眠学習」も有効です。注意点としては、1日のうちにたくさんのことを詰め込まないほうがよい、ということです。記憶の干渉を起こして、前に学んだことの記憶が薄れてしまう可能性があるからです。
 


 
ロスカット