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受験参考書は、どうやって選ぶ?

受験参考書は、本屋にいけば数限りなくあります。
中学や高校受験、大学受験のコーナーには、それぞれ実に多くの出版社から参考書や過去問が販売されています。

 

また資格試験のコーナーに行けば、さまざまな資格や検定用の受験参考書や過去の問題集が並んでいます。これから受験勉強をはじめようという人にとっては、いったいどれを選んだらいいのか迷ってしまうほどです。

 

ここでは、具体的にどの参考書がいいとか、そういったことではなく、何冊くらい買い込めばいいのか?とか、どのように使っていくべきか?などを考えてみたいと思います。

 

例として大学受験用の受験参考書をみていきましょう。
一口に大学入試のテキストといっても、種類がたくさんあります。簡単にかかれた入門書、詳細に書かれた分厚いテキスト、文字が赤くなっていてシートで隠せるようになっている暗記用の本、ふつうの問題集、赤本などの大学別・学部別の過去問、勉強法を指南している受験本、合格体験記などなど・・・。

 

そのうえ数学T・TA、数学U・UBとか、理科(物理、化学、生物、地学、理科総合A・B)、日本史、世界史、地理、現代社会、倫理、政治・経済といった社会科、現代文、古文、漢文などの国語・・・。教科も大学センター試験などに合わせて多くありますから、ほんとうに本棚は受験参考書でびっしりです。

 

過去問でいえば、教学社の赤本をはじめとして、Z会の緑本、駿台の青本、河合出版の黒本、代々木の白本など、ライバル会社別に分かれていたりします。このなかでは赤本が有名ですね。

 

 


さて受験参考書を買うさいに、どれか1冊だけを選ぶのか、それとも2冊とか3冊というように複数冊を選ぶのがいいのか、ここは悩みどころですね。

 

1冊だけを選ぶメリットは、とことん使い込めるので、内容が身に付きやすいという点があります。同じことを何度も復習するため、あのイラストの下に、あのことが書いてあったな、とか、本の最初の方にあったな、とかいった記憶法が可能になります。いってみれば自分の経験を加味した「エピソード記憶」を有効に使えるわけです。

 

エピソード記憶は、脳内で神経ネットワークを密にして覚えられるので、忘れにくく、引き出しやすいという長所があります。入学試験においては、普段とはちがった「緊張」を強いられるので、そういった環境にあっても落ち着いて解答できるためには、記憶を思い出すときの「取っ手」は多いほうがいいのです。

 

丸暗記すると、その記憶が思い出せないと、それでもう使い物になりませんが、自分の経験やイメージが記憶に加味されると、そこから芋づる式に思い出せたりします。以上のことから、受験参考書は1冊に限定して、だいたいどのあたりに書かれていたかという情報も一緒に覚えると、試験のときに重宝します。

 

ただしテキストを1冊だけに限定することには、もちろんデメリットもあります。その参考書が「当たり」であればいいですが、使っているうちに表現がわかりづらかったり、著者となんとなく合わなかったり・・・ということが起きることがあります。

 

 


つぎに高校受験や大学センター試験の受験において、受験参考書を複数冊選び、同時進行で進めていくメリットを解説します。

 

複数の参考書を同時に学習することは、いっけんすると「虻蜂取らず」「二兎を追うものは一兎をも得ず」になるようにも見えます。しかし、それは早計というものです。
ここで、2冊以上の参考書を同時に勉強していくメリットを挙げてみたいと思います。
  • 1冊くらい外れがあっても、すべてが外れる可能性が低い
  • ある本では省略されていることが、別の本には書かれていることがある
  • 同じ項目であっても、別の視点から解説されているので理解が深まる
  • 3冊以上を同時に進めることによって、誤りを見つけることができる
  • 復習を意識しなくても、しぜんと復習になる

まず、受験参考書を複数選べば、どれかは当たりだったりします。そうしたら複数の本のなかで、その本をメインにして進め、ほかの本は補助として使うこともできます。

 

また、1冊だけにすべての内容が記されていないことがあります。
そういったときは2冊以上購入することによって、お互いに不足情報を補う効果を期待できます。

 

受験参考書ではあまりないかもしれませんが、一般的な書籍の場合、書かれていることに誤りがあることがあります。たとえば私は睡眠関連の研究をしたことがあるのですが、かなりの冊数を買い込んだ経験があります。

 

そうすると、いっぽうの著者はこう言っているのに、他の著者は別のことを言っている、といった発見があります。そういったなかで、「脳科学者でありながら、睡眠に関して、まったく間違った記述をしている人」が何人かいました。

 

誤りを見抜くためには、2冊では不十分です。しかし「3冊以上」あれば、2人が同じことを言っていて、他の1人が別のことを言っているというようなとき、多数決で判断できます。どうしても不安な場合は、ネットやスマホの検索で確認すれば、さらに確実です。

 

 


そのほか、受験参考書を複数買い込むメリットとして、効果的な復習ができるという点も挙げられます。

 

自分自身を振り返ってみて、自分はどうしても復習することに抵抗があるとか、とにかくどんどん進めたい、という人は、複数冊のテキストを進めてみてはいかがでしょうか?
もちろん同じことを扱っている、同じ教科にかぎります。

 

そうすれば自然と同じことを繰り返し学ぶことになるので、復習を意識しなくてもよくなります。海馬において重要な情報として扱われ、側頭葉などへ長期記憶として定着しやすくなります。

 

ただし、「あのページの、あのイラストの下あたりに書いてあったな」といった経験記憶を加味した記憶術はできなくなるので、その点は認識しておく必要があります。

 

 


最後に大学受験や難関国家資格、地方・国家公務員試験、各種検定などの受験参考書を買うさいのポイントを解説したいと思います。

 

人によって好き好きが分かれますが、シンプルがいいという人、自分で線を引きたいという人は、あまり色がついていない本がいいでしょう。2色刷りなどですね。

 

いっぽう蛍光ペンなどで引くのが面倒という人は、はじめから重要な箇所に線が引かれているような参考書を選ぶとよいでしょう。

 

なお文字べったりよりも、イラストや図で解説されているもののほうが、右脳を活用した受験勉強の方法が可能になります。復習するときなどは、その図だけを見てみて、理解できているかどうかを判断できます。試験勉強というと、どうしても暗記ものだったり、論理的思考が要求されたりして「左脳偏重」になりがちです。しかし、イラストや図が豊富にあれば、右脳を使った学習が可能になり、ストレスも少なくできることでしょう。

 

ぜひ、あなたにもっとも合った受験参考書を選んでくださいね。

 

 

 

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【追記】受験参考書と一口で言っても東大受験用だったり、センター試験用の参考書だったり、いろいろあります。とくにセンター試験は、私大独自の試験対策とは別に考える必要があります。マークシート方式ですし、短い時間内で大量の問題をこなさないといけないので、速読力が大きなウェイトを占めます。
ネットや合格体験記などでは、おすすめの大学受験参考書やレビュー、ランキングなどが紹介されていたりしますが、あくまで「参考」にとどめましょう。その人は、その本で合格できたかもしれませんが、あなたにも合うかどうかは分からないからです。現在のレベルも違いますし、カラフルなほうがはかどるのか、シンプルなほうがいいのかでも違うからです。どんなに素晴らしいといわれる参考書籍であっても、レベルが高すぎれば、内容がわからないという結果になります。実際に本屋に行ってみて、文章を読んでみるのがよいでしょう。
ネットでは受験参考書の古本を売っていたり、買取などをしていることがあるようですね。でも、これから自分の伴侶、戦友となる参考書ですから、自分で新品を買いましょう。すでに誰かが線を引いていた本は、あまり使いたくないものです。
受験参考書といっても医学部とか看護師国家試験、ファイナンシャルプランナー、一級建築士、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、簿記、社会保険労務士(社労士)、宅建、薬剤師、看護学校、ご当地検定などなど、人によって求めるものは様々です。英語一つとってみても、英単語の参考書や文法書など、たくさんあります。いろいろな口コミを参考にしつつも、最終的には書店に足を運んで、自分の目と勘で決定するという姿勢は忘れないようにしましょう。あとがきなどを参考にするとよいと思います。また得意な部分を本屋で読んでみれば、優良書籍かどうかが判断できるものです。amazonなどのネットで注文すると、がっかりすることがあります。amazonは評価を参考にするとよいと思います。絶対間違いないという定評がある場合にだけ、インターネット経由で注文するのが無難です。持った感じとか、紙の質、文字の大きさとかもありますしね。
 


 
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